工事名 | 川崎市上下水道局入江崎総合スラッジセンター汚泥処理施設更新工事 |
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建設場所 | 川崎市川崎区塩浜3-24-12 入江崎総合スラッジセンター内 |
発注者 | 川崎市上下水道事業管理者 |
受注者 | JFEエンジニアリング株式会社(~2023(令和5)年9月30日) 月島JFEアクアソリューション株式会社(2023(令和5)年10月1日~) |
工事内容 | (1)新1系汚泥処理施設の設計及び建設 約150t/日(脱水ケーキ) (2)既設1系汚泥処理施設の撤去 |
工期 | (1)更新:2021(令和3)年10月~2025(令和7)年12月 (2)撤去:2026(令和8)年01月~2026(令和8)年12月 |
システム概念フロー
新たに設置する設備の特徴
1.濃縮脱水一体型機による効率的な脱水処理と省スペース化*1
- ・未濃縮の混合汚泥を直接脱水処理する濃縮脱水一体型機を採用
- ・スクリュープレス機構の2段構造により、混合汚泥の脱水処理を高効率化
- ・メンテナンスコストを約30%削減、省スペース化
2.高効率発電設備による創エネルギー設備(焼却設備+発電設備)の電力自立化*2
- ・余剰熱を蒸気として回収し高効率型蒸気タービンで発電
- ・下水処理水を冷却水として利用することで発電効率10%向上
- ・発電能力656kW。創エネルギー設備は電力自立、総消費電力66%削減
3.局所撹拌空気吹込み装置によるN2O*3排出係数60%削減*3
- ・N2O排出係数を0.263kg-N2O/wet-tまで低減可能 (従来高温焼却炉の排出係数0.645kg-N2O/wet-tから約60%削減)
- ・最適なN2O値になるように、局所撹拌空気量、空気速度を自動制御
*1 濃縮脱水一体型機技術
入江崎総合スラッジセンターにて、平成27年、川崎市・JFEエンジニアリング株式会社他にて「圧入式スクリュープレス脱水機による汚泥処理プロセスの効率化に関する共同研究」を実施し、性能を確認しています。
*2 高効率発電設備、流動床式焼却設備
高効率発電設備、流動床式焼却設備国土交通省が実施する下水道革新的技術実証事業(B-DASH)として平成29・30年度に実証試験を行い、性能を確認しています。
*3 N2O排出係数とは、汚泥を脱水して得られる脱水ケーキ1tを焼却した時に発生するN2O(亜酸化窒素)発生量を示します。N2Oは、CO2(二酸化炭素)の約300倍の温室効果ガスであり、その削減は温暖化対策に大きく寄与します。